こんにちは!makoto(@Makoto_beginner)です。
ということで、今回はTradingViewおよびPineスクリプトについて簡単に紹介する。
※1 インジケーター : 売買する際に参考にする指標のこと。チャート上に線などで表示する。
※2 ポジション : 株などにおいて、利益を得るために資産を売買して持っている状態のこと。買って持ったポジションを「ロング(買い)ポジション」、空売りで持ったポジションを「ショート(売り)ポジション」という。「ポジション」と「空売り」については以下の記事参照。
1、TradingViewとは?
TradingViewとはTradingView社が提供する高性能チャートツール
のことだ。アメリカドルや日本円等の法定通貨はもちろんのこと、ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨や日経平均株価やダウ平均株価などの様々な銘柄のチャートを見ることができるうえ、チャート上にインジケーターと呼ばれる線などを描くことができるツールである。
と説明しても伝わりにくいので以下の写真を見てほしい。
これは、米ドル/日本円のチャートである。
そして、EMA(指数平滑移動平均線)と呼ばれるインジケータを表示したものがこれだ。
青い線が表示されていることが分かるかと思う。他にも、
このようにチャート上に線を描いたりなど様々なことができる最強ツールなのである。
2、Pineスクリプトとは?
次に、Pineスクリプトについて紹介する。
PineスクリプトとはTradingViewで動作するプログラミング言語
のことである。
プログラミング言語とはコンピューターに指示を出すための言語のことである。日本語、英語などがあるように、コンピューターの世界にも言語が存在する。それがプログラミング言語というわけだ。
ではこのPineスクリプトで何ができるかというと、
1、オリジナルのインジケーターを作成できる
2、投資戦略が有効かどうか過去の値動きをもとにテストができる
詳しく説明していく。
1、オリジナルのインジケーターを作成できる
TradingViewでは様々なインジケーターが内蔵されているため、ボタン一つでチャート上に表示することができる。具体的な例を画像で示す。
ここでは各インジケーターの紹介はしないが、こんなのがあるのか程度に聞いてほしい。
「EMA(指数平滑移動平均)」
「ボリンジャーバンド」
「MACD(マックディー)」
「RSI」
ほかにも、他の人が公開してくれているインジケータを使用することもできる。そのため、基本的に困ることはないのだが、どうしても細かい設定を変えることができなかったり、自分のアイデアをインジケーターにしたい時がある。
そんな時には、Pineスクリプトを使うことでオリジナルのインジケーターを作成することができる。
2、投資戦略が有効かどうか過去の値動きをもとにテストができる
ある投資戦略があったとして、その戦略が本当に有効なのかどうかをどうやって確認したら良いのだろうか。実際に試してみる??しかし、その戦略が失敗だったときは最悪だ。
そんな時は、TradingViewの売買戦略テスターを使用して「バックテスト」を行うことで戦略の有効性が確認できる。
「バックテスト」とは、ある投資戦略があった時にその戦略を過去の値動きに当てはめることで、どの程度利益が出るのかを検証することができる機能である。過去の値動きに当てはめるので「バックテスト」という。
また、投資戦略のことを「ストラテジー」というので覚えておいてほしい。
試しに、TradingViewに内蔵されているストラテジーを使ってバックテストを実施してみる。
「ボリンジャーバンドストラテジー」
「MACDストラテジー」
青い部分が資産の推移、赤い部分が損失の推移を表している。
バックテストの結果を見ると、どちらも見事なくらいに損失を出してしまう結果となった。
しかし、ストラテジーは投資対象の値動きによって成績が大きく変わるため、これら二つの投資戦略が全く使えない戦略であるというわけではないので注意だ。あくまでも、今回の相場に向いていない戦略であったというだけである。
つまりこの結果より、今回の戦略がこの相場では使えなさそうだということがわかるため、どこで損失を出しているかを分析して次の投資戦略を考えるというルーチンを回すことでより良い戦略を考えていくことが可能となる。
3、まとめ
1、TradingViewとはTradingView社が提供する高性能チャートツール
2、PineスクリプトとはTradingViewで動作するプログラミング言語
また、Pineスクリプトを使用することで、
3、オリジナルのインジケーターを作成できる
4、投資戦略が有効かどうか過去の値動きをもとにテスト(バックテスト)ができる
Pineスクリプトはプログラミング経験がないと難しく感じるかもしれないが、習得することで色々な戦略のバックテストが実施でき、より良い戦略を考えることができるので是非とも習得してほしい。
4、次回予告
それでは、次回もお楽しみに。
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